研究課題/領域番号 |
14380131
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中村 維男 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80005454)
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研究分担者 |
後藤 源助 山形大学, 工学部, 教授 (80333988)
深瀬 政秋 弘前大学, 理工学部, 教授 (10125643)
小林 広明 東北大学, 情報シナジーセンター, 教授 (40205480)
萩原 将文 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80198655)
鈴木 健一 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 講師 (50300520)
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キーワード | マイクロプロセッサ / アーキテクチャ / 低電力超高速 / VLSI |
研究概要 |
マイクロプロセッサを低電力超高速化することは、最近のIT(情報技術)時代において当然のことである。本研究がこの目的に沿って進められ、早3年間が過ぎた。その間の研究は海外共同研究者をも混えて大変合理的に機能した。以下に、これらの成果を内容的に系統立てて説明する。 まずは、研究代表者がプロセッサの低電力超高速化を定義し、今後のマイクロプロセッサの設計について一つの指針を示した。この論文の内容は、プロセッサ設計関係のみでなく、マイクロプロセッサの熱をどのように処理すべきかを論じる国際会議でも非常な興味を持たれ、平成17年度でも招待講演を既に予約されている。 特に、プロセッサのハードウェアにおいて、処理の基本的な部分であるデータパスをいかに時間・空間たる自然の高速処理に向けて設計するかについて、ウェーブパイプラインを中心に有意義な結果を導いた。また、これらデータパスとメモリの間のキャッシュについても、二者間の速度比を隠蔽できる効率良い手法を見出した。 マイクロプロセッサを並列化して処理する対象として、大量情報通信・蓄積における情報圧縮の技法の一つにコードブック設計がある。このアルゴリズムに対して、効率の良い並列化によりハードウェアのみでなくソフトウェアの見地から低電力化を目指した研究成果を多く残した。特に、大量情報を伝達したり蓄積したりする場合のアルゴリズムとコードの効率化は特に貢献度が高いことが判明した。
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