研究課題/領域番号 |
14380146
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
笹尾 勤 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (20112013)
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研究分担者 |
井口 幸洋 明治大学, 理工学部, 助教授 (60201307)
梶原 誠司 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80252592)
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キーワード | FPGA / メモリ / 再構成可能倫理 / BDD / 関数分解 / 論理設計 |
研究概要 |
1.アーキテクチャーの開発 多出力論理関数を実現する方法として、組み合わせ回路型LUTカスケードと、順序回路型LUTカスケードの二つのアーキテクチャを考案した。組み合わせ回路型LUTカスケードは、LUTを直列に接続したものであり、配置配線が単純である。一方、順序回路型LUTカスケードは、組み合わせ回路型LUTカスケードを、順序回路を用いて模擬するものであり、大規模メモリ、接続回路、制御回路からなる。順序回路型LUTカスケードは、ダイナミックに変更可能な接続回路を用いており、FPGAのような配置配線の問題は生じない。順序回路型LUTカスケードをLSIで実装した場合の性能を評価した。通常のFPGAよりは、遅くなるが、同一速度のマイクロプロセッサに比べ10〜100倍高速になることがわかった。 2.多出力論理関数の合成手法の開発 多出力関数を能率良く実現可能な関数分解の手法を考案した。この手法を用いて、中間出力を有する組み合わせ回路型LUTカスケードの設計プログラムを開発した。この方法は、昨年開発した方法に比べLUT数が数分の1になることもある。 3.メモリパッキングのアルゴリズムの開発 順序回路型LUTカスケードは、メモリパッキングという手法を用いて、必要なメモリを削減可能である。そのアルゴリズムを開発し、種々の関数に適用したところ、平均すると40%メモリを削減可能なことがわかった。 4.LUTカスケードの応用の調査 LUTカスケードが有望な分野として、FIRフィルター、色変換回路、数表などを設計し、従来の手法と比較した。
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