研究課題/領域番号 |
14390024
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
田中 克志 静岡大学, 人文学部, 教授 (40115142)
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研究分担者 |
藤原 俊雄 静岡大学, 人文学部, 教授 (90073379)
居城 弘 静岡大学, 人文学部, 教授 (80022276)
浅利 一郎 静岡大学, 人文学部, 教授 (50115432)
鳥畑 與一 静岡大学, 人文学部, 教授 (60217594)
石田 秀博 静岡大学, 人文学部, 助教授 (70232311)
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キーワード | 不良債権処理 / 地域金融 / 地域金融機関 / 中小企業 / リレーションバンキング / 不動産融資 / 資金調達 / 株式 |
研究概要 |
最終年度にあって、金融制度の改革に係る政策や政策の実施についての検証を行ったが、 1 金融制度改革を主導してきた金融審議会の答申などでは、普通銀行が中小金融へのシェア拡大を背景としつつ、中小企業金融に代わる「地域金融」の概念が登場し、地域の企業や住民の金融ニーズへの対応、金融改革や自由化の成果の地域への均てんを図るべきということが論じられるようになってきていること、 2 しかしながら、地域金融機関にあっては、地域に密着した情報生産を生命線とし、金融庁が押し進める不良債権処理とそのためのリストラの推進、合併などによる地域金融機関の再編統合は、その機能強化に反する政策であること、銀行を中心とする間接金融と資本市場を中心とする直接金融は、異質の原理と機能を有し、相互補完的に、大企業向け金融と中小企業向けの金融の違い、間接金融と直接金融との違いをそれぞれの特性に基づいた多層的多面的基準が必要であること。 3 他方、間接金融として地域金融機関が重要な位置を占める中小企業向けの資金調達における担保方法の多様化政策とその立法的整備にあっては、担保権者以外の債権者の保護や企業再生や企業倒産の手続きにおける担保制度のあり方など、全体的な観点からの検討が必要であること、 など課題を整理し、引き続き研究成果を公表する。
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