• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

紅河デルタ農村における超村落的な実践と空間認識の歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14401026
研究機関名古屋商科大学

研究代表者

松尾 信之  名古屋商科大学, 総合経営学部, 助教授 (40308838)

研究分担者 嶋尾 稔  慶應義塾大学, 言語文化研究所, 講師 (90255589)
八尾 隆生  広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (50212270)
桃木 至朗  大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40182183)
キーワード国際研究者協力 / ベトナム / 近世 / 近代 / 歴史
研究概要

1.目的
従来ほとんど研究されていない、村落を越えたネットワークを、近世・近代に関して明らかにすることが、目的である対象地域は紅河デルタ南部ナムディン省ブバン県バックコックむら周辺とする。1つにはバックコックむらとむら外との関係、2つにはバックコックむら周囲のむらむらが相互にどのようなネットワークを形成していたのか、明らかにする。
2.夏期調査
松尾、桃木、(以下は研究協力者)扇野竜、岡田雅志、小川有子、それに作業従事者の学生、院生7名、計12名で、7月末から8月中旬に現地調査を行った。首都ハノイでベトナム側との計画の打ち合わせ、漢文チューノム院での資料収集を行った。また約2週間、バックコックむら周辺村落にてフィールド調査を行った。地域はブバン県のタインロイ社、リエンミン社である。内容は古老へのインタビューと、村方史料の収集である。あわせてナムディン省、ブバン県の文献所蔵施設でも史料収集を行った。
3.冬期調査
八尾、嶋尾、(以下は研究協力者)蓮田隆志、岡田雅志の計4名で、12月下旬から1月初旬に現地調査を行った。フィールド調査の対象をブバン県ダイタン社、リエンバオ社とし、調査の方法、内容は夏期調査と同じである。
4.成果
宗教活動を通じたネットワークが存在した。複数のむらが同一の宗教施設で活動する、共同で祭礼を行う、祭礼における神輿の往来などである。婚姻を通じた他のむらとの関係も一般的だった。これら以外に存在したむら間ネットワークも含め、人口の多いむらよりも、少ないむらは単でそれらを行うのが困難なために、他のむらとの関係が必須となっていた。また都市などへ移住したむら出身者が形成した同郷会が多く存在し、むらとの紐帯となっている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 松尾信之: "ベトナム北部-農村における人の移動"名古屋商科大学総合経営・経営情報論集. 47-2. 283-292 (2003)

  • [文献書誌] 桃木至朗: "東南アジア史研究の過去・現在・未来"岩波講座東南アジア史. 別巻. 1-14 (2003)

  • [文献書誌] 八尾隆生: "黎朝前期紅河デルタにおける屯田所政策"アジアアフリカ言語文化研究. 64. 173-191 (2002)

  • [文献書誌] 八尾隆生: "黎朝碑文集3-黎朝開国功臣関連碑文2-"広島東洋史学報. 7. 72-87 (2002)

  • [文献書誌] 八尾隆生・岡田建志: "原史料と文書館-ベトナム史料"岩波講座東南アジア史. 別巻. 124-129 (2003)

  • [文献書誌] 嶋尾稔: "「大南実録」中疾病関連記事覧表"慶應義塾大学言語文化研究所紀要. 34. (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi