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2004 年度 研究成果報告書概要

大学全入時代における学生・院生の変容と授業改善・学生指導

研究課題

研究課題/領域番号 14510280
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関大阪大学

研究代表者

秦 政春  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (20117047)

研究分担者 尾崎 仁美  京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 講師 (10314345)
細川 和仁  秋田大学, 教育推進総合センター, 講師 (30335335)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
キーワードFD(ファカルティ・ディベロップメント) / 高校格差 / トラッキング・システム / 大学生の自信 / 大学生の自信 / 授業 / 勉強 / 学歴意識
研究概要

今年度は,昨年度に全国の大学の学生を対象に実施したアンケート調査の分析をおこなうことを中心にした。また,これに加えて,これまで継続的に調査研究を実施してきた高校から大学への進路形成の問題,そして多くの大学でのFDの取り組みに関する調査結果の検討も行なった。アンケート調査の結果については,「大学における教科指導と生徒指導」,「大学生の日常生活」,そして「学歴,そしてイメージとしての大学」というテーマで学会発表を行なった(日本教育社会学会第56会大会)。いまの大学生は,かなり熱心に勉強しているということや,大学の授業では「勉強の仕方」まで指導してほしいと考えていることなどが明らかになった。そして,ストレスを感じている大学生,自信のない大学生といった実態も明らかになった。しかし,そのいっぽうで学歴意識については一向に弱まる兆しをみせていない。むしろ,大学生の間には,かつて以上に強い学歴意識,学校歴意識のあることが認められた。
高校から大学への進路形成については,高校格差の影響が明らかに少なくなっており,「トラッキング・システム」の弱体化が明らかになってきている。これにかわって,高校教育のあり方や,高校生にとっては高校生活のあり方といったものが,大学への進路形成に大きな影響を及ぼしていることが認められた。さらに,FDについては,かつてとは比べものにならないほど積極的かつ頻繁に取り組みがなされている。しかし,そうした取り組みがどのぐらい学生のニーズに応えているかということになると,かなり曖昧である。あえていえば,FDのためのFDといった状況もないわけではない。こうした実態は,大学生を対象に実施した調査の結果からも明らかであり,FDの取り組みに関する今後の大きな課題と考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 大学生の授業評価観点に関する事例研究-教職課程科目「教育課程論」を対象として-2004

    • 著者名/発表者名
      細川和仁
    • 雑誌名

      大阪大学大学院人間科学研究科紀要 30

      ページ: 143-158

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 現代高校生にとっての『高校』2004

    • 著者名/発表者名
      秦 政春, 片山悠樹, 西田亜希子
    • 雑誌名

      大阪大学院人間科学研究科紀要 30

      ページ: 113-142

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] High School' for Senior High School Students in Modern Society2004

    • 著者名/発表者名
      Masaharu Hata Yuki Katayama, Akiko Nishida
    • 雑誌名

      Bulletin : Graduate School of Human Science (OSAKA UNIVERSITY) 30

      ページ: 113-142

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] A Case Study on University Student's in Viewpoints of Assessment at Lesson2004

    • 著者名/発表者名
      Kazuhito Hosokawa
    • 雑誌名

      Bulletin : Graduate School of Human Science (OSAKA UNIVERSITY) 30

      ページ: 143-158

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2006-07-11  

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