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2002 年度 実績報告書

現代英国の学校における経営・財務の実態に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510313
研究機関京都女子大学

研究代表者

上田 学  京都女子大学, 文学部, 教授 (60103834)

研究分担者 小松 郁夫  国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 部長 (10130296)
キーワード理事会 / 教育チャリティー / バーサー(経理責任者) / 独立学校 / 教員給与 / 校長 / リーダーシップ / 授業料等納付金収入
研究概要

本研究は、日本において今後予想される学校独自の経営の在り方を視野に入れながら、英国における公立学校と私立学校(独立学校)の経営と財務の実態について検討することを目的としている。平成14年度にあっては独立学校に焦点を絞り、設置者である教育チャリティーの担当者のみならず、理事会の固有のメンバーではないもののその運営に大きな役割を果たし、学校経営にたいして事実上のリーダーシップを発揮している校長ならびにバーサー(経理責任者)の機能の実態をあきらかにするため、英国において5校の独立学校を訪問し、関係者の面談調査を実施した。また教育技能省内の独立学校担当課の責任者と面談し、英国における独立学校経営の全国的傾向を尋ねた。
その結果、(1)校長は理事会に適切な情報を提供する傍ら、所属職員を統括する重要な役割を果たしていること、(2)校長の経営手腕にはバーサーの力量に依拠する部分が多いこと、(3)学校の収入の多くは授業料等の納付金に依存していること、(4)学校の支出項目のなかで最大の費目は人件費であること、(5)教員等の俸給表は日本と大きく異なる仕組みになっていること、(6)一部には経営状態が劣悪な独立学校があり、教育環境や水準において問題を孕んでいるところがあること、などがあきらかになった。
このような知見をもとに、平成15年度では公立学校部門における経営状況と比較しながら研究を進めていく予定にしている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上田 学: "英国の独立学校経営の実態について"京都女子大学文学研究科・教育学心理学論叢. 第3号. 3-22 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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