研究課題
H16年度は、試料の各種化学分析および成果発表中心の活動であった。前年度に南半球にて採取された海底堆積物は、H15年度3月末に日本へ戻ってきたため、今年度、各種化学分析に着手した。チリ沖の堆積物はコンセプシオン大学の研究者と共同で分析を行っている。出始めている結果は、14C法およびPb法による年代、生物起源オパール含有量の時系列分析である。特に興味深いのはマゼラン海峡の太平洋の入り口側にて採取された海底堆積物(南緯52度)に含まれる微化石群集解析結果から、それより低緯度側の海底堆積物よりも生物多様性に富んでいたことである。一方、対比する北太平洋高緯度海域に関しては、過去10万年にわたるオホーツク海における表層水温の100-1000年規模の変動やヤンガードリアス期(1万1千年前に生じた寒冷期)における太平洋北西部の中層水循環速度の変化などの研究成果発表を以下の学会にて行った。1.「2004年度地球惑星合同学会」於幕張:「北太平洋高緯度海域における古海洋学の現状」というタイトルでスペシャルセッションを開催。代表コンビーナー:原田尚美)、5月2.「International Geological Conference」於イタリア、8月3.「8^<th>International Conference on Paleoceanography」於フランス、9月4.「American Geophysical Union 2004 fall meeting」於アメリカ、12月
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Geochemistry, Geophysics and Geosystems 印刷中
ページ: doi:10.1029/2004GC000787
Geochemistry, Geophysics and Geosystems 5(9)
ページ: doi:10.1029/2004GC000740
Geochemistry Geophysics and Geosystems 5
ページ: doi:10.1029/2004GC000699
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B 223-224
ページ: 460-465
AGU Monograph 145
ページ: 287-298