研究課題/領域番号 |
14550237
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
原田 耕一 広島大学, 総合科学部, 教授 (90124114)
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研究分担者 |
森本 康彦 広島大学, 総合科学部, 助教授 (00363010)
黒岩 丈介 福井大学, 工学部, 助教授 (10282104)
宮尾 淳一 広島大学, 総合科学部, 助教授 (30200124)
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キーワード | CAD / 制約条件 / 幾何学データ / トポロジー / モーフィング / データマイニング / 動物体検出 |
研究概要 |
前年度からの継続研究2年目であり、昨年度のトヨタケーラムのソフトウェアXxenを使った制約条件を順次追加してゆく形状設計に関する知見を元にして、次の結果を得た。 1.3次元空間に分布するデータ点(data cloud)に制約条件を順次付加してトポロジー情報(データ間の相互関係)を構築するにはαパラメータを応用する方式が極めて有効であることが判明した。 2.形状の連続的な変形(形状モーフィング)を実現するためには初期物体と最終物体との間で特徴点を適切に対応付けする必要があるが、このためにはダイナミックプログラミングを応用した多属性制約問題として取り扱う方法が有効であることが判明した。 3.動画像(2次元画像列)から3次元データを再構築する問題においては、物体の運動パラメータと幾何学データとを分離して多属性制約問題として処理する方式が有効であることが分かった。 4.インターネットにおける情報検索(データマイニング)においては、キーワードの与え方、および複数キーワードの組み合わせ方を適切に選んで、データ検索を行う必要があるが、このためのキーワード処理に多属性制約の考え方を導入することに成功した。 5.移動物体の認識において、様々の外乱(明るさの変化、気象条件の変化など)を除く前処理を行った後では、検出条件を多属性制約として設定し、動的に検出条件を変更する必要があるが、このための基礎的な知見を得ることが出来た。
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