研究課題
以下に示す研究計画・方法によって移動体を含む大規模なコンカレントシステムを系統的に解析・設計するための理論的研究とその成果を実システムへ応用するための研究を以下のように行った。[1]理論的検討:移動体も含めてモデル化できる新しいモデルの性質の理論的検討とそれに関連するペトリネットの構造的性質などの理論的検討を行った。まず、(a)ペトリネットモデルのトークンを拡張した形の量子ネットモデルIや(b)移動体を陽にモデル化するため、上述(a)のモデルとは異なる量子ビットモデルIIの構造的性質を検討するため、ペトリネットのサブクラスや拡張クラスの構造的性質を検討すると共に、提案モデルの静的、動的性質の理論的検討、検証アルゴリズム等の検討を行った。また、(c)CORBAやAspect Jなどを例に実システム適用時に必要になる技術のモデル化と解析を行った。[2]プログラムパッケージの開発、模擬システムによる検証:上記理論的検討に基づいたプログラムパッケージを開発するため、前年度のプログラムを改良し、ネットワークで結合された複数のコンピュータのデータを収集、プログラムの配信などするためのソフトウエアのプロトタイプを作成してその動作を模擬システムを試用して検証した。また、グリッド型のネットワークシステムに対してタスクの割り当てを検討した。[3]研究成果:得られた結果を研究会、国際会議等で発表し、広く意見交換を行った。(11.研究発表参照)
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (6件)
電気学会論文誌D 24-D・9
ページ: 938-946
Proceedings of SICE Annual Conference
ページ: 517-520
Proceedings of IEEE Midwest Symposium on Circuits and Systems III
ページ: 395-398
Proceedings of 2004 Joint Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications 7E3L-3
ページ: 1-4
SICE第36回離散事象システム研究会講演論文集
ページ: 1-6
電子情報通信学会技術報告CST2004-21 104・402
ページ: 1-5