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2002 年度 実績報告書

医療事故防止を目的としたチームワーク指向の参加型教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14570331
研究機関大阪大学

研究代表者

中島 和江  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00324781)

研究分担者 中田 精三  大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (50116068)
高階 雅紀  大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (30221352)
山本 浩司  大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (60304060)
多田羅 浩三  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20107022)
キーワード医療安全管理 / 医療事故 / 医学教育 / チームワーク / コミュニケーション / リスクマネジメント / インシデントレポート
研究概要

医学生及び研修医に対して行う医療安全管理に関する一連の教育プログラムを検討し、次のような内容で実施した。医学部2年生:医学概論(90分)医療倫理の実践編(ヘルシンキ宣言、インフォームドコンセント、患者中心のアプローチからみたコミュニケーション)、3年生:公衆衛生(90分)医療安全管理(医療事故防止と対応)の基本、4年生:公衆衛生実習(週1回半日8ヶ月)インシデントレポートの分析、5年生:連合講義ヘルスケアリスクマネジメント(3時間)医療事故防止及び事故対応の実際、事故の法的責任、医師賠償責任保険、研修医オリエンテーション(クリニカルリスクマネジメント)(40分):大阪大学医学部附属病院におけるインシデント発生時の対応、事故防止のための注意すべきピットフォール。医学生への各講義のアンケート調査では、「講義継続希望」「重要領域」「各科単位の系統講義では得られない内容としたものが、それぞれ95%を越えていた。ヒューマンエラーを前提とした事故防止策が不可欠、医療事故を現実感のあるものとして感じた、患者や家族とのコミュニケーションの重要性を痛感したというコメントが多かった。
さらに、阪大病院のインシデント及び他の医療機関で発生した医療事故に基づき、チーム医療におけるコミュニケーション、人間関係、リーダーシップに焦点をあて、次のような教材用テーマを抽出した。インフォームドコンセントの確実な取得、手術部位確認と手術遺残物防止、検査中の患者急変への対応、ACLS(advanced cardiovascular life support)とCPR(cardiopulmonary resucitation)コール、入院患者の検査部門における転倒防止。次年度に、これらのテーマについて具体的なシナリオを作成し、インターラクティブな教材(ワークショップやビデオ・CD-ROM・DVD)の開発を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中島和江, 松村泰志, 武田裕: "安全で質の高い医療を提供するための診療記録の記載方法と管理体制"日本診療録管理学会誌. 14・3. 18-21 (2002)

  • [文献書誌] 武田裕, 松村泰志, 中島和江: "Health care quality management by means of an incident report system and an electronic patient record system"International Journal of Medical Information. (in press).

  • [文献書誌] 中島和江, 八田かずよ, 武田裕: "クリニカルリスクマネジメントナーシンダプラクティス"文光堂. 230 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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