研究概要 |
前立腺癌細胞株LNCaP,PC-3,DU145を用いてXq12の遺伝子増幅の有無の検討 プローブとしてARやXq12のSTSを用い,これらの細胞株より得られDNAとコントロール細胞から得られたDNAとを制限酵素で消化後,サザンブロットを行Xq12の遺伝子増幅数を測定した.その結果,LNCaP,PC-3,DU145のいずれの細胞株でもXq12遺伝子領域の増幅が確認された.サザンブロットでの陽性バンドをコスミドベクターに組み込み,Xq12遺伝子領域の増幅が確認された.現在サザンブロットでの陽性バンドをコスミドベクターに組み込み,マイクロサテライトマーカーを用いてXq12遺伝子の転座先遺伝子の特定を行っている. LNCaPアンドロゲン非依存株の樹立 LNCaPを非血清培地において低アンドロゲン状態で継代培養を行ないアンドロゲン非依存性になったサブクローンの樹立を試みている. 前立腺癌症例におけるパラフィン包埋切片中に含まれるDNA中のAR発現 前立腺癌摘除症例での正常組織および腫瘍組織から,Laser Capture Microdissectorを用いてDNAを回収する.正常組織からのDNAをcontrolとして腫瘍組織におけるXq12遺伝子領域のコピー数を比較している.現在,Gleason ScoreとXq12遺伝子領域のコピー数の関連性につき検討中である.
|