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2003 年度 実績報告書

ドパミントランスポーターmRNA3,非翻訳領域の発現調節機構 -注意欠陥-多動障害(ADHD)との係わりの可能性-

研究課題

研究課題/領域番号 14571951
研究機関広島大学

研究代表者

光畑 智恵子  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10335664)

研究分担者 北山 滋雄  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80177873)
香西 克之  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10178212)
土肥 敏博  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00034182)
キーワードドパミントランスポーター / ADHD / DAT3'UTR
研究概要

注意欠陥多動性障害(attention-deficit hyperactivity disorder, ADHD)は小児期に発症する精神疾患であり,歯科治療においても協力が得にくく,治療困難となる場合が多い。治療薬としてmethylphenidate(Ritalin)が用いられており.この薬物の作用点であるドパミン神経のドパミントランスポーター(DAT)の本疾患とのかかわりが示唆されている。そこで本研究は,DATを介したドパミン神経活動の調節とADHDとの関連を明らかにする目的で、DAT mRNA3'非翻訳領域(3'-UTR)がDAT機能発現に及ぼす影響を探索した。
3'-UTRの有無によるDAT発現動態の変化を比較するためにラットDAT cDNA3'-UTRを欠失させた種々のcDNAを作成し、COS-7細胞に一過性に発現させた結果、終止コドン近傍まで欠失させると発現量が低下し、輸送活性が減少することが明らかとなった。
3'-UTRには繰り返し配列の多型(VNTR)が存在しており,この多型とDAT発現との関係を明らかにする目的で、2-20リピートの種々変異DATを作成し、COS-7細胞に一過性に導入し、DAT発現を解析した。多型の大半を占める9,10,11リピート間ではDAT発現に差がないことが示された。
ノルエプネラリントランスポーター(NET)には翻訳領域を含む3'-UTRでの選択的スプライシングによるバリアントが存在し,異なった機能発現をしていることが報告されている。そこでDATにおいてもこの領域でスプライスバリアントが存在する可能性について検討を行った。ヒト脳黒質cDNAライブラIリーを用い,3'-RACE法によりDATバリアントを探索したが,報告のあるDAT cDNAのみが得られた。データベースよりDAT遺伝子3'-UTR下流約20Kbを解析した結果,スプライシングの可能性のある複数の領域を見い出し,PCR法にて上記ライブラリーを探索したが,目的産物は得られなかった。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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