研究課題/領域番号 |
14580178
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
神田 房行 北海道教育大学, 教育学部釧路校, 教授 (70091527)
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研究分担者 |
池田 保夫 北海道教育大学, 教育学部釧路校, 助教授 (20261365)
蛭田 眞一 北海道教育大学, 教育学部釧路校, 助教授 (70113678)
高嶋 幸男 北海道教育大学, 教育学部釧路校, 教授 (70150654)
諌山 邦子 北海道教育大学, 教育学部釧路校, 助教授 (70167732)
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キーワード | 環境教育 / 北海道 / プログラム開発 / 野外教育 / 教育実践 / 道東 / 教材開発 / 自然環境 |
研究概要 |
北海道にはわが国でも屈指の自然環境が多数、広域に存在する。特に北海道東部には釧路湿原をはじめとして原生の自然環境が広く存在する。このような自然環境を環境教育に活用し、どのようにして自然環境の保全に約立てていくのかが大きな課題となっている。本研究はこれまで研究に携わってきた研究者や教育の専門家が共同して環境教育プログラムを開発し、実際に学校教育現場や社会教育現場で実験的に教育実践活動を行ってみようとするものである。開発された環境教育プログラムが地域で活用されるようになれば、現在よりも更に環境の保全に関する地域住民の意識の向上につなげることができ、環境を保全する活動につながっていくものと期待される。 本年度の研究では、ラムサール条約のCEPA(広報・教育・普及啓発)プログラムに基づいた活動の研究や釧路湿原でのプログラム開発や、先進事例としてのアラスカにおけるエコツアーの実際、道東地域におけるサケ学習の実践などを行った。申請した主要な予算はこれらの計画、相互の連絡、情報の共有と交換、インターネットによる情報の配信などに用いた。具体的な成果としては以下のようなものがある。小学校入学前の児童とその親を対象として釧路湿原をフィールドとして親子での湿原体験、環境学習のプログラムを開発し、実践した。また、この実践めためにラムサール条約で検討されているCEPAプログラムの研究を事前に行った。アラスカについては大学の学部学生を対象としてアラスカの国立公園で行われているエコツアーの実際を体験した。本学はアラスカ大学と姉妹提携を結んでいるのでアラスカ大学にも協力してもらい、ツアーを実施した。日本における北海道東部と、アメリカにおけるアラスカの状況が類似しているので、北海道におけるエコツアーの実施に参考になる事柄が多かった。サケを用いた「サケ学習」は我々のグループで以前から行われており、実績のあるテーマで、今年度も北海道東部の標津町、清里町、斜里町の協力で環境教育実践授業を行った。本年度のプログラムも含めて着実に成果が蓄積されている。
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