研究概要 |
研究代表者は,昨年からの継続として,鑑賞教育の観点から地域と芸術の連携に関する調査研究を行う。佐々は,大竹拙三を中心に地域社会における美術教育実践家の足跡に関する継続研究を行い,また,2003年3月に行った,カンボジア王国における調査活動をもとに,美術科教育学会(第26回広島大会)において研究発表「美術教育のリアリティーを考える-クメール伝統織物研究所の取組から-」を行う。山木は,鑑賞教育プログラムの研究・開発を,徳島県立近代美術館(徳島県徳島市)と共同で行う。谷口は,地域社会との連携にもとづく「生きる力」を育む美術教育プログラムの研究・開発を,大塚国際美術館(徳島県鳴門市)にて,大学院生と共同で行う。また,佐々と同様に,カンボジア王国における調査活動をもとに,研究発表「美術教育のリアリティーを考える-アート,地域性,多文化社会を中心として-」を行った。 研究組織全体の取り組みとして,2004年3月に研究代表者を推進リーダーとする,鳴門市,大塚国際美術館,鳴門教育大学の三者の連携による「地域文化財教育活用プロジェクト」がスタートする。このプロジェクトによって,地域社会との連携による美術教育ネットワーク構築のための基盤を作り上げることができると考えられる。
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