研究分担者 |
大久保 史郎 立命館大学, 法学部, 教授 (90066720)
林 弘子 福岡大学, 法学部, 教授 (40071922)
石田 眞 早稲田大学, 法学部, 教授 (80114370)
中窪 裕也 千葉大学, 法経学部, 教授 (90134436)
小宮 文人 北海学園大学, 法学部, 教授 (10145980)
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研究概要 |
本研究は、ジェンダーの観点から従来の労働法を批判的に解析することを目的とする。そのために、本研究は、第一に、労働法がジェンダー分析という実践的営為によって、いかなる変革を迫られているのかを、比較と実証に基づいて明らかにすること、第二に、世界中の国々が共通に解決を迫られている法的課題という労働法のジェンダー分析の論点として、「間接性差別禁止法理」、「男女間の賃金差別禁止法理」、「セクシュアル・ハラスメント禁止法理」を中心に、その理論的・制度的な転換の様相を具体的に明らかにすることを目標とする。以上の目標に向けて、研究代表者と分担者計7名は、主として以下のグループごとに研究を進めている。日本班(大久保、石田)、アメリカ・カナダ班(林、中窪)、イギリス班(小宮、浅倉)、ドイツ班(毛塚)。2002年度には、浅倉と石田が、Intell第6回国際学術総会(イタリア、カターニア大学、2002年7月4日〜7日)に参加して「労働法のジェンダー分析」について海外共同研究者と打ち合わせを行った。国内では、各班ごとの研究会・打ち合わせに加えて、2002年12月1日に研究総会をもち、阿部浩己(神奈川大学助教授)「法のジェンダー分析について-国際法の視点から」、浅倉むつ子「労働法のジェンダー分析とは何か」の報告を受けて、討論を行った。また、以下の論文の翻訳作業を続けている。Joann Conaghan, Feminism and Labour Law contesting the Terrain, in Ann Morris & Therese O'donnell, Feminist Perspectives on Employment Law, Cavendish Publishing, 1999, pp.13-41. Alain supiot, Beyond Employment, Oxford University Press, 2001.2003年度に日本で開催する予定の「労働法のジェンダー分析に関する国際学術集会(仮称)」の開催打ち合わせのため、海外の共同研究者と随時、メールを通じて、連絡・討議を行っている。本研究は、2002年度と2003年度の2か年のプロジェクトである。
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