研究分担者 |
大久保 史郎 立命館大学, 法学部, 教授 (90066720)
林 弘子 福岡大学, 法学部, 教授 (40071922)
石田 眞 早稲田大学, 法学部, 教授 (80114370)
中窪 裕也 千葉大学, 法経学部, 教授 (90134436)
小宮 文人 北海学園大学, 法学部, 教授 (10145980)
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研究概要 |
本研究は,第一に,労働法がジェンダー分析という実践的な営為によって,どのような変革を迫られているのかを,比較と実証に基づいて明らかにし,第二に,世界中の国々が共通に解決を迫られている法的な課題として,雇用平等法の研究,ならびに,仕事と家族生活の両立をめぐる理論的な諸問題の研究を行った。総括として,国際シンポジウムを開催し,アメリカ,イギリス,イスラエル,南アフリカ,スペイン,カナダ,オーストラリア日本がそれぞれ報告を行った。ここには,上記のテーマに即して行われた報告を収録し,性差別はなぜ生じるのか,差別禁止法が効果的に機能するためには何が必要か,労働と家族責任はどのようにすれば調和するのか等に関して得られた「知見」を掲載している。労働法がジェンダー分析によって市場労働以外のアンペイド・ワークを視野に入れて全体を理論化することは,典型としての労働者像に変革を迫り,労働法理論を再構築し,ひいては新たな「社会法」という枠組を提示することになるだろう。
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