研究概要 |
文体の変化と精神的疾患や痴呆症との関係を統計的に把握するため、自殺した作家のなかから、本年度は以下の作家を対象に作品のデータベース作成を行った。 ・川端康成(S45,4,16ガス自殺) 『雪国』、『伊豆の踊子』、『山の音』、『虹』、『みづうみ』、『ゆくひと』、『母の初恋』、『女の夢』、『ほくろの手紙』、『夜のさいころ』、『燕の童女』、『夫唱婦和』、『子供一人』、『年の暮』 ・芥川龍之介(S46,7,24睡眠薬服薬) 『羅生門』、『鼻』、『芋粥』 ・三島由紀夫(S45,6,4割腹) 『潮騒』 また、北村透谷(M27,5,16縊死)、川上眉山(M41,6頚動脈切断)、有島武郎(T12,7,7情死)、生田春月(S5,5瀬戸内海で船上より投身自殺)、牧野信一(S11,3,24縊死)、蓮田善明(敗戦直後拳銃自殺)、太宰治(S23,6,13情死)、田中英光(S24,11服毒)、原民喜(S26,3,13鉄道投身自殺)、加藤道夫(S28,12,22縊死)、服部達(S31,1,1八ヶ岳で遺書を残し消息を絶つ)、久保栄(S33,3,15)、火野葦平(S35,1,24)、岸大作(S60安保挫折後自殺)等の作家の作品について、どの作品をデータベース化するかの検討を行った。
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