研究課題/領域番号 |
14GS0103
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山口 二郎 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70143352)
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研究分担者 |
中村 研一 北海道大学, 副学長 (90009853)
宮脇 淳 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50281770)
宮本 太郎 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00229890)
遠藤 乾 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (00281775)
新川 敏光 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30216212)
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キーワード | グローバル化 / 民主主義 / 市民社会 / 社会民主主義 / 国際連合 / 安全保障 / 福祉国家 |
研究概要 |
本年度は昨年度に引き続き、グローバリゼーション下の福祉国家ガバナンスと社会民主主義というテーマに関する研究を進めるとともに、世界標準の設定過程に関する政治過程、国民国家の変容と地方ガバナンスの展開というテーマに本格的に取り組んだ。 福祉国家ガバナンスに関しては、2005年2月に英国、スウェーデンなどの研究者を招いて国際会議を行い、議論を深めた。その中で、リスク概念の深化による社会民主主義理念の再構築、公共サービスに関するニーズ表出の仕組みに関するイノベーションの可能性について議論を行い、今後の展開の方向性を見出した。また、これに関連して西ヨーロッパの中道左派政権における社会政策の展開と社会民主主義の変化に関する研究会を開催し、各国を比較する論文集を準備している。 世界標準の設定過程に関しては、国際政治学会の分科会を設定し、会計制度に関する世界標準の設定過程に関する事例研究を報告し、分析を進めた。また、このテーマに関する金融、環境等の各分野の専門家からのヒアリングを通して、事例を蓄積している。 地方ガバナンスの展開に関しては、2004年9月に英国・スコットランドから研究者を招いて、英国における地方分権の実績に関する検証を行った。ヨーロッパにおけるマルチレベルガバナンスの制度、実態両面に関する分析が進んでいる。 また本年度からこのプロジェクトの成果である『ガバナンス叢書』(ミネルヴァ書房刊)の刊行が始まり、第1巻『年金改革の比較政治学』(新川敏光編著)が公刊され、2,3巻の準備も進んでいる。
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