研究課題/領域番号 |
14GS0103
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山口 二郎 北海道大学, 大学院公共政策学連携研究部, 教授 (70143352)
|
研究分担者 |
中村 研一 北海道大学, 大学院公共政策学連携研究部, 教授 (90009853)
宮脇 淳 北海道大学, 大学院公共政策学連携研究部, 教授 (50281770)
宮本 太郎 北海道大学, 大学院公共政策学連携研究部, 教授 (00229890)
遠藤 乾 北海道大学, 大学院公共政策学連携研究部, 助教授 (00281775)
新川 敏光 京都大学, 大学院法学研究科, 教授 (30216212)
|
キーワード | グローバル化 / 民主主義 / 市民社会 / 社会民主主義 / リスク / 平等 / 福祉国家 / 安全保障 |
研究概要 |
本研究は、グローバル化がもたらす様々な政策課題に関して、政策モデルおよびそれを決定・実施するための政治・行政の理念的・制度的モデルを構築することを目指している。本年度は、前年度に進めた「ソーシャル・ガバナンス」概念をさらに深化させ、リスク論と接合させることによって福祉国家改革の理念、政策に関する研究を展開した。リスクに関しては、グローバルなレベルでの疫病やこれに対する国際的なガバナンスに関する研究に参加した。また、リスクの増加と国内の社会経済政策の関連について、イギリスや北欧における理論動向を追跡しつつ、イギリスや日本における政治の現実的な動きも視野に入れ、それぞれの政治変動を説明するモデルの構築を進めた。さらに、2006年1月には、リスク、平等、政治の役割などに関する大規模な世論調査を行って、政治的に実行可能な「リスクの社会化」のための政策モデルの構築を進めている。さらに、福祉国家やリスク管理の比較研究をもとに、「市民社会民主主義」という新たな理論モデルを提示し、これに関して国内、国際の研究会を開催し、議論を深めた。 このプロジェクトの成果発表の一環として昨年度から始まった『ガヴァナンス叢書』(ミネルヴァ書房刊)では、第2巻『ポスト福祉国家とソーシャル・ガヴァナンス』(山口二郎・宮本太郎・坪郷實編著)が公刊された。3巻もまもなく発刊となる見通しである。
|