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2015 年度 実績報告書

集積化マルチレベルインバータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14J04344
研究機関首都大学東京

研究代表者

小原 秀嶺  首都大学東京, 大学院理工学研究科, 特任研究員

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
キーワードマルチレベルインバータ / フライングキャパシタ / 高パワー密度 / 集積化 / 低電磁ノイズ / 高周波
研究実績の概要

平成27年度においては,回路内で電圧を保持するフライングキャパシタの小型化のため,スイッチングの高周波化について検討を行った。他方,マルチレベルインバータのさらなる高パワー密度化が可能になれば,同サイズでこれまで以上に出力レベル数を増やすことも可能になり,電磁ノイズや高調波,電流リプルをさらに低減することができる。これにより,モータ等の負荷の制御性能を向上できる可能性があり,その点についても検討を行った。得られた成果は以下の通りである。

(1)原理的に高速なスイッチングが可能なGaN-HEMTをマルチレベルインバータの主スイッチ素子として適用し,高周波化の検討を行った。試作した3レベルインバータを用いて,600V耐圧のSi SJ-MOSFETと同等定格のGaN-HEMTを比較したところ,SJ-MOSFETを用いたマルチレベルインバータは,スイッチング周波数を高くするほど効率が顕著に低下してしまうのに対し,GaN-HEMTを用いたマルチレベルインバータは,高周波化に対する効率の低下率をSJ-MOSFETの場合の1/5程度に低減できることを確認した。すなわち,GaN-HEMTを用いた場合には,変換器効率をSJ-MOSFETの場合と同水準に保ちながらスイッチング周波数を5倍程度に高くすることができ、キャパシタのサイズを1/5程度に小型化できることを実験的に明らかにした。

(2)マルチレベルインバータ適用による負荷の制御性能向上の検討として,ロボット制御等に用いられるモーションコントロールシステムに2レベルインバータおよびマルチレベルインバータを適用し,制御性能の比較を行った。実験の結果,力制御時において,マルチレベルインバータを用いた場合の方が,振動的になることなく制御ゲインを高く設定することができることを実験的に明らかにした。本成果について国際会議IECON2015で発表を行った。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] Theoretical Analysis of Harmonics in PWM Output Waveform of Multilevel Inverters2015

    • 著者名/発表者名
      Hidemine Obara, Hiroshi Oguri and Yukihiko Sato
    • 雑誌名

      Electrical Engineering in Japan

      巻: Volume 191, Issue 4 ページ: pp. 55-65

    • DOI

      10.1002/eej.22713

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Experimental Study on Performance Improvement of Force Control by Using Multi-Level Converters2015

    • 著者名/発表者名
      Hidemine Obara, Kenji Natori, and Yukihiko Sato
    • 学会等名
      Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society (IECON2015)
    • 発表場所
      Yokohama (Japan)
    • 年月日
      2015-11-09 – 2015-11-12
    • 国際学会
  • [学会発表] A Study on Minimum Required Capacitance in Flying Capacitor Multilevel Converters for Grid-Connected Applications2015

    • 著者名/発表者名
      Yukihiko Sato, Miki Iimura, Yuki Dodo, and Hidemine Obara
    • 学会等名
      IEEE Energy Conversion Congress and Exposition (ECCE2015)
    • 発表場所
      Montreal (Canada)
    • 年月日
      2015-09-20 – 2015-09-24
    • 国際学会

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公開日: 2016-12-27  

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