研究分担者 |
石井 眞治 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60112158)
黒田 則博 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (80274140)
澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (30294599)
池田 秀雄 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50112165)
下條 隆嗣 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50014767)
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研究概要 |
本研究の目的は、近年、拡大する傾向にある日本の発展途上国に対する理数科教育支援について、既に実施された、あるいは現在実施中の技術援助事業を教室レベルにおけるインパクトの視点から、横断的に評価することにより、その有効性と効率性を明らかにすること、さらに、評価結果の事業間フィードバックの可能性を模索することにある。 3年計画の2年度目に当たる本年度は、初年度の導入研究において検討した共通の分析枠組みを活用して、調査対象5カ国(フィリピン共和国、インドネシア共和国、ケニア共和国、南アフリカ共和国、ガーナ共和国)で現地調査(フィールドワーク)を開始した。この調査は現地側協力者と日本側研究者が共同で実施するもので、その中間成果を交換し、今後の研究の方針を修正・再確認するため、平成17年2月28日〜3月2日に、広島大学教育開発国際協力研究センターで、研究ワークショップを行った。調査手法は、教室での観察、教員、生徒に対するアンケート・面接、フォーカス・グループ等のデーター収集に基づく定性的分析に傾斜している。現地調査の具体的な手法を共有するという意味でワークショップは多くの成果があった。 研究ワークショップでは、各国での事例分析の結果を横断的に統合するためのメタ分析のあり方についても予備的な検討を行った。本年度の研究活動の成果は、各対象事業の現地調査の枠組みをまとめたペーパー(Jita, Nagao, Motshegoa and Mokhele, "The Impact of the MSSI Project on the Classroom Practices of Science and Mathematics Teachers in the Nkanagala Region of Mpumalanga, South Africa," South African Draft Report #1, presented at the Hiroshima University CICE Workshop, February 28,2005.等7点)と、研究ワークショップの報告書である。
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