研究課題
聾者と健常者とのコミュニケーションをより円滑にするために、手話のみならず指文字の理解が必要である。しかしその学習方法は確立されていない現状がある。そのために、初心者の立場にたったインタフェースをもつ学習システムをデザインすることが非常に重要である。本年度は、(1)学習コンテンツの整備と(2)実証システムの実現と評価を行った。(1)今年度も引き続き、共同研究者である稲垣教授のもとで、学習コンテンツデザインの研究を行った。昨年度は、webカメラと本システムの併用により、類似した指文字の学習をより理解を深めることを目的とした実験を行った。実証実験の結果、webカメラを使用した場合としない場合ではあまり差がないことがわかった。今年度は、その結果をもとにわかりやすい学習コンテンツと実際に小学校の授業に適したカリキュラムのデザインについて制作・検討を行った。(2)(1)で検討したカリキユラムのデザインで神戸大学発達科学部付属住吉小学校にて12月に実証宇実験を行った。目的は、児童に「ゆびもじ」を体験してもらうことで(聴覚)障害に対する理解を深めることであり、対象は道徳で学習をした小学校2年生である。こどもたちを3つのグループに分割し、学習ソフトの使用方法(1。個人使用2.グループ使用3.講義形式)学習内容には差が出ないように十分に配慮して行った。学習形態1:個人学習は個人の自由な使用=ソフトと個人の対話、学習形態2は教室学習、教師主導型の講義型学習でソフトは補助教材とした。学習形態3はグループ学習(4人程度のグループ)で児童同士のコミュニケーションが伴う協調学習とした。学習の後にアンケートと簡単なテストを行い、実験評価を行った。
すべて 2005
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