研究課題/領域番号 |
15310121
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
星 旦二 首都大学東京, 都市環境学部, 教授 (00190190)
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研究分担者 |
秋山 哲男 首都大学東京, 都市環境学部, 教授 (10094252)
菅又 昌実 首都大学東京, オープンユニバーシティ, 教授 (00091041)
勝野 とわ子 首都大学東京, 健康福祉学部, 教授 (60322351)
山口 亨 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (40251079)
和田 清美 首都大学東京, 都市教養学部, 准教授 (40211677)
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キーワード | 災害弱者 / 感染症 / 微生物 / 指手握力 / 道路閉塞 / 生活支援 / 避難生活 / 災害時避難システム |
研究概要 |
3年間の研究は、災害時の災害弱者に関して(1)感染症の対応システム、(2)避難及び生活支援システム、(3)災害対応情報システム、の3つの研究を行った。 (1)感染症の対応システム:以下の3つの研究を行った。 (1)大規模自然災害時における衛生水準の低下と二次災害としての感染症発生については、特に飲料水の安全性確保の重要性であることを確認した。 (2)大規模災害時を想定した健康・災害弱者における日常生活必需品使用時の利便性向上のための基本調査-開封時の不都合さ、及び開封に関する手指握力の調査から、災害弱者に開けやすい袋などの開発が必要であることがわかった。 (3)大規模災害を想定した東京都の病院、医科学研究系施設における感染性微生物の封じ込め状況調査から、その準備の必要性があることを明らかにした。 (2)避難及び生活支援システム (1)板橋区の特定地区を対象として、災害弱者支援活動に関するアンケート調査を行い災害時の避難問題を整理し、住民の属性に避難所生活に対する不安感と都市災害における情報ニードの分析を行った。さらにシミュレーションにより密集市街地における道路閉塞と避難困難者について分析した。以上の結果から、災害弱者は避難、及び避難生活において問題が大きいことが分かった。 (2)新潟県中越地震の調査から、発生後1ヶ月間の直後対応について、北魚沼郡川口町を事例から高齢者のサポートの重要性を確認した。 (3)災害対応情報システム 災害時の避難支援情報システムについて、ネットワークインテリジェンスによる災害時支援システムの開発、具体的には動作認識ソフトウェアを用いた歩行に関する暗黙知獲得システム、及び意図認識機構を用いたニューマンビークルにおける人間支援システム、を開発した。
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