研究課題
基盤研究(B)
ソ連崩壊を決定付けたウクライナの独立はどの様な背景と意味をもち、20世紀に誕生したこの欧州の大国はどの様に国家建設を進め、どの様な国家モデルを提示するのかという点は、欧米では広く関心の的であり研究者の層も厚い。しかし日本ではウクライナ研究者が少ない事に加えてこれらを解明するための制度・機構構築(ステート)及び共同体としての意識創出の形成(ネイション)の両面からの多角的・総合的な分析が欠如している。その様な認識の下で始められた本プロジェクトは、歴史・言語・政治・経済・外交の専門家が現地でのインタビュー、アンケート、資料収集を中心に調査・研究・議論を進め、学会や雑誌等でその成果を発表した。日本のロシア東欧学界に新たな視点と問題意識を提示した事に加え、本プロジェクトで入手した300を越える膨大な数の資料は日本では他に類を見ず、この面でも学界に大きく貢献するものである。また、いわゆる「オレンジ革命」の際に研究代表者の末澤が3度ウクライナの選挙監視員を勤め、研究者としての視点から本プロジェクトで得られた知見を新聞・ニュース・教育番組等で紹介した事は、日本におけるウクライナの認知度向上と理解促進の効果ももたらした。
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朝倉世界地理講座東ヨーロッパ・ロシア 第10巻
ページ: 375-387
Series of the World Geography, Asakura Publishing Co., Ltd. Vol.10
Jahrbucher fur Geschichte Osteuropas Vol.54,No.1
ページ: 20-36
Jahrbucher fur Geschichte Osteuropas Vol.54, No.1
オスノーヴァ 第3号
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Osnova No.3
現代史研究 第50号
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歴史学研究 第790号
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Study of Modern History No.50
Journal of Historical Studies No.790