研究分担者 |
徳橋 曜 富山大学, 教育学部, 助教授 (30242473)
高橋 友子 神戸女学院大学, 文学部, 助教授 (00299075)
大黒 俊二 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50152096)
北田 葉子 福岡女子大学, 文学部, 助教授 (30316161)
城戸 照子 大分大学, 経済学部, 助教授 (10212169)
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研究概要 |
本研究の目的は、イタリア史において文化の中心たる都市社会とそれをとりまく環境を、最新の研究を通して明らかにすることである。そのためにイタリアの地方史研究の現況を十分に把握できるように、地方史研究雑誌の収集するのが初年度の課題の一つであった。そこで、日本では収集されていないイタリア地方史関係の雑誌(1)Atti e memorie della Deputazione di storia patria per la provincie di Romagna,(2)Atti della Societa Ligure di storia Patria,(3)Bollettino della deputazione di storia patria per l'Umbria,(4)Archivio della Societa romana di storia patria,を発注し、入荷が間に合わなかった(4)を除き、奈良女子大学に入手可能であったバックナンバーを揃えた。 10月の追加採択前も含めて、以下のとおり研究会活動をおこなった。 7月の研究会:齋藤寛海の『中世後期イタリアの商業と都市』(2002年)を中心に、商業文化の広がりおよび各都市のありかたの違いを論じた。 8月の研究会:山辺規子「13世紀ボローニャの支配者層の諸相」,徳橋曜「コルシカの中のジェノヴァ、ジェノヴァの中のコルシカ」,高橋友子「16世紀末-17世紀初めのSan Miniatoの魔女裁判」ほか、関係する研究者による研究発表、討論をおこなった。 12月の研究会:北田葉子『近世フィレンツェの政治と文化 コジモ1世の文化政策(1537-60)』(2003年)を中心に、和栗珠里氏、西村善矢氏、工藤達彦氏を招き近世トスカナの宮廷文化を多角的に論じた。 また、高橋友子、徳橋曜がイタリアにおける研究活動をおこなったのをはじめとして、各地の研究分担者の間での意見交換も活発におこなった。
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