研究課題/領域番号 |
15320115
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
関戸 明子 群馬大学, 教育学部, 助教授 (50206629)
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研究分担者 |
中西 僚太郎 千葉大学, 教育学部, 助教授 (70202215)
椿 真智子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80236934)
河野 敬一 常磐大学, 人間科学部, 助教授 (70211894)
三木 理史 奈良大学, 文学部, 助教授 (60239209)
荒山 正彦 関西学院大学, 文学部, 助教授 (70263184)
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キーワード | 近代日本 / 歴史地理学 / 民間地図 / 写真帖 / 鳥瞰図 / 風景画 / 商工地図 / 地理的知識 |
研究概要 |
本年度は研究計画の2年度となるが、昨年度同様、各自で資料調査を進め、あわせて古書などで購入可能な資料を随時収集し、データベース構築の準備を進めることができた。研究代表者・分担者による研究打ち合わせについては、本科研のために設定したメーリング・リストを活用して継続している。 代表者・分担者による調査・研究の報告会については、9月(京都)と1月(伊豆長岡)の2回開催した。そこでは以下の内容の報告が行われた。関戸「メディア・イベントと温泉」「熱海温泉の鳥瞰図」、中西「鳥瞰図の収集状況」「静岡県立中央図書館での調査報告」、河野「近代期の地方都市地図-商工地図を中心とした作成・利用プロセスの検討-」、三木「『府県写真帖』の成立-日露戦争期における治績報告書の地誌的意義に関して-」、荒山「『満州国』の首都『新京』の観光地図をめぐって」。椿「近代絵画・写真資料にみる農村景観」。 本研究は、近代日本において作成された民間地図ならびに絵画・写真などの画像資料を利用した新たな歴史地理学的研究の可能性を提示することを目的としており、各自が鳥瞰図・商工図・観光地図などの活用方法を幅広く検討することができた。このうち温泉地の鳥瞰図を対象にした成果として、関戸が「四万温泉の鳥瞰図を読む」「メディア・イベントと温泉」を公刊した。また写真帖や絵はがきなどの画像資料についても、その作成された背景を社会的文脈に即して考察することの意義が確認された。写真帖の考察を含む成果として、三木『近・現代交通史調査ハンドブック』が刊行された。 今年度もまた、各自の担当するテーマにかかわる資料の情報を、他の研究メンバーから教示されることが多く、共同研究のメリットを実感することができた。
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