研究課題/領域番号 |
15320115
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
関戸 明子 群馬大学, 教育学部, 助教授 (50206629)
|
研究分担者 |
中西 僚太郎 千葉大学, 教育学部, 助教授 (70202215)
河野 敬一 常磐大学, 人間科学部, 助教授 (70211894)
荒山 正彦 関西学院大学, 文学部, 助教授 (70263184)
三木 理史 奈良大学, 文学部, 助教授 (60239209)
米家 志乃布 法政大学, 文学部, 助教授 (30272735)
|
キーワード | 近代日本 / 歴史地理学 / 民間地図 / 写真帖 / 鳥瞰図 / 風景画 / 商工地図 / 地理的知識 |
研究概要 |
本年度は研究計画の最終年度であるため、研究会の開催は1回とし、平成18年10月に、各自が次のような報告を行った。米家「「風景画」の歴史地理学的考察-「札幌市街之真景」をめぐって」、関戸「温泉地の鳥瞰図の特色と表現内容-熱海温泉を事例に」、河野「近代期の地方都市地図(6)-「大日本職業別明細図」の刊行と残存状況」、中西「近代日本における景勝地の鳥瞰図(ICHGの報告)」、三木「地方行幸啓と治績報告書の変遷-明治期の東北行幸啓を中心に」。 この研究会での議論をふまえ、平成19年3月には研究成果報告書を刊行した。この報告書は、論文編とデータベース編の二部から構成され、論文編には6タイトル(92ページ)、データベース編には15タイトル(38ページ)の成果を収録した。共同研究として質の高い論文が得られたので、この報告書をもとに学術書の刊行に向けて準備を進めていきたいと考えている。また平成19年6月には、単著として、ナカニシヤ出版から、関戸『近代ツーリズムと温泉』の出版が予定されている。 本研究は、近代日本において作成された民間地図ならびに絵画・写真などの画像資料を利用した新たな歴史地理学的研究の可能性を提示することを目的としており、各自が鳥瞰図・商工図・観光地図・絵画・絵はがき・写真帖などの活用方法を幅広く検討することができた。また、それぞれの作成目的・作成主体などの資料論的な考察を進めるとともに、データベースを整えることができた。こうした点で、「近代日本の民間地図と画像資料の地理学的活用に関する基礎的研究」というテーマに即した成果が得られたといえる。
|