研究課題/領域番号 |
15360246
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
小林 治俊 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40047395)
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研究分担者 |
高田 直俊 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50047239)
中川 康一 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80047282)
根本 泰雄 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (30301427)
角掛 久雄 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90326249)
園田 恵一郎 大阪工業大学, 八幡工学実験場, 教授 (70047108)
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キーワード | 地震 / 実在構造物の応力とひずみ / 地震波と構造物被害の相関性 / 地震計 / ピエゾフィルム / モニタリング |
研究概要 |
地震時の構造物の挙動計測は、通常、地震計によって構造物総体としての振動が計測されており、構造物に生じる応力やひずみは振動計測結果をもとに計算による応答解析として求められている。兵庫県南部地震による構造物の被災形態と、このような計算で得られた構造物の地震応答との相関性には疑問があるので、構造物の地震応答としてのひずみや応力を直接測定するために、大阪市立大学で建設中のRC4階建ての校舎の柱にひずみ計を埋め込み、同時に3成分の加速度計と地震計を設置して建物の振動と柱に発生するひずみの観測体制を整えた。 ひずみセンサーは、抵抗線ひずみ計とピエゾフィルム型ひずみ計2種類を対にして長さ60cm、厚さ3.2mmのダンベル型の鋼板の両面に4枚貼付けたものを用い、これを3階まで吹き抜けで断面が78cm×154cmの柱2本の床面からの高さ50cmと150cmに対面する形で鉄筋に沿わせてコンクリートに埋め込んだ。ほかに同じ柱の1本の高さ100cmの対面する外面に、片面のみに2種類のひずみ計を貼付けたセンサーをネジと接着剤によって固定した。これらの20枚のひずみ計のうちの12枚(他は予備として)と3成分加速度計を同じ建物内の階段教室の床下にケープルで動ひずみ計に導き、記憶装置で計測値を保存する。ひずみ計と加速時計は10kHzでデータを取り込み、トリガーは加速度計で与えて感度を10galに設定している。これらの装置は2004年10月末から稼働しているが、現在までに記録できるほどの地震動はない。
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