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2005 年度 実績報告書

ブドウ雌ずい中の花粉管誘導組織(TT)細胞間隙マトリックスの生化学的特性

研究課題

研究課題/領域番号 15380025
研究機関岡山大学

研究代表者

岡本 五郎  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30026611)

研究分担者 平野 健  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (80238378)
キーワードTT-ECM / 花粉管生長 / ブドウ / 雌ずい / 活性物質 / GA処理
研究概要

2倍体および4倍体のブドウ数品種について、雌ずい中のTT-ECMを抽出、花粉管生長に対する活性を調査した結果、4倍体品種の巨峰、4倍体マスカット、ピオーネのいずれでも花粉管の生長を促進する成分(PGP)が存在することが確認された。これらの4倍体品種の雌ずい内では、通常、2倍体品種に比べて花粉管生長が不良であり、その中でPGPが検出されたことは、非常に興味深いことである。ブドウ属植物では世界で初めて発見されたこのPGPの化学的特性を明らかにするために、物質の精製と単離、および2,3の解析を行った。その結果、ピオーネのNaCLによるアポプラスト抽出物に含まれるPGPが、主としてD-glucoseから構成される多糖であることを見出した。この研究の過程で、花粉管生長に対する活性のアッセイとして、花粉を予備培養して花粉管が一定の長さまで生長してから被検液(抽出されたTT-ECM)を培地に添加し、その後に伸長した花粉管長を比較する方法を開発した。
また、デラウエアの無核果生産のために実施されているGA処理によって、受粉後の花粉管生長は著しい影響を受け、受粉後8〜24時間に花粉管の先端は方向性を失ってコイル化をすると言う、極めて特異な現象が発見された。それを引き起こしているTT-ECM成分の特定は、本研究では完了できなかったが、今後の研究の進展によってそれが明らかになる可能性は高い。それによって、他のブドウ品種に対する無核化技術の開発に大きな貢献を与える可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Effect of pre-bloom GA application on pollen tube growth in cv. Delaware grape pistils2005

    • 著者名/発表者名
      G.Okamoto, K.Miura
    • 雑誌名

      Vitis 44(4)

      ページ: 157-159

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Chemical properties of pollen tube growth promoters extracted from transmitting tissue in Pione grape (Vitis vinifera x V.Labrusca) pistils2005

    • 著者名/発表者名
      M.Murakami, Y.Kimura, G.Okamoto
    • 雑誌名

      Vitis 44(4)

      ページ: 152-156

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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