研究概要 |
本研究の申請目的(次のa, b, c)に対して、それぞれ、下のA, B, Cの成果を得た。 a ストリーミング配信システムを作成・試用し、様々な理由により欠席した児童生徒が自宅から授業に参加するための"ストリーミング技術利用の手引き"を作成し学校に提供する。 b 電子メール、グループウェアなどにより、学習者とPTAとの多様なコミュニケーションのための"グループウェア利用の手引き"を作成し学校に提供する。 c インターネット上の無料機械翻訳サイトを用いて、児童生徒が非英語圏を含めてグローバル・コミュニケーションする実験授業を行う。その経験に基づいて"機械翻訳利用の手引き"を作成し学校に提供する。 A ストリーミング配信システムを構築し数回試験したところ良好に受信され、授業を家庭から視聴できることを確認した。またこの利用手引書を作成した。ところがこの結果は真っ先に、兵庫教育大学でeラーニングのために採用された。またこの過程で、ストリーミング配信よりもWebカメラが、価格と双方向性の点で、上記の目的に一層適しているという知見を得た。 B 電子メールによる学級通信を実施し、良好な結果を得た。次に、市販のグループウェアの価格が高価であることが導入を阻む壁であると考えて、機能を絞った安価なグループウェアを、学習支援コラボレーションウェアとして開発した。これはすでに数教育機関で採用されている。またそのマニュアルを作成した。 C 高校で日英/英日、日韓/韓日機械翻訳サイトを用い約1ヶ月間、実験授業した。また小学校では日英/英日機械翻訳サイトを用い約1ヶ月間、実験授業した。これらに基づいて5種類の冊子を作成した(Webカメラクリッカブルマップ、Webカメラ授業用、教科学習用、電子メール交流用、保護者啓発用)。またこの過程で、相手言語未習得の利用者ために協調翻訳機能が必要であるという知見を得た。
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