研究課題/領域番号 |
15520290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
蜂矢 真郷 大阪大学, 文学研究科, 教授 (20156350)
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研究分担者 |
金水 敏 大阪大学, 文学研究科, 教授 (70153260)
岡島 昭浩 大阪大学, 文学研究科, 助教授 (50194345)
岡崎 友子 大阪大学, 文学研究科, 助手 (10379216)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 役割語 / 幽霊語 / リサイクル語 / ピジン日本語 / あります言葉 / あるよ言葉 / 形容詞 / あるだわ言葉 |
研究概要 |
本研究は、近世から近代にかけての資料を中心に、「口語性」と不連続・不整合を見せる語彙、ないし形態を積極的にとりあげ、その由来・発展の過程を明らかとした。概要を以下に記す。 (1)北原白秋・長塚節などが、歌や詩で使う語には様々な背景がある。そこで、古語を復活させたり、口語を古語めかしたりする手法を明らかにし、そこから言語意識を伺うことが出来た。「すがし」「かあゆし」「すゆし」「たゆたし」などの語の考証を行ったが、詳しくは、研究成果報告書に記してある。 (2)明治からの、ピジン日本語に関わる資料や、ピジン日本語らしきものを使用した文献をいくらか集めることができた。田舎者言葉とされる「あるだよ」は、江戸・東京以外の関東方言の言い方を土台にしているが、これが外国語からの翻訳にも使われているものを、大正時代から見いだすことが出来た。 (3)脚本類からの調査も行った。大正時代の『近代劇大系』(外国の脚本を翻訳したもの)を中心に用例を拾った。これは継続して調査・整理中であり、研究成果報告書には、一部しか反映できなかった。 なお、この科研費による研究の成果ならびにこれに関する諸情報は、ホームページ(http://www.let.osaka-u.ac.jp/jealit/kokugo/fuseigo/)に示しており、今後も増補を続ける予定である。
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