• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

男性保育士のライフコース:ジェンダーの壁を乗り越えた男性たち

研究課題

研究課題/領域番号 15530339
研究機関東洋大学

研究代表者

西野 理子  東洋大学, 社会学部, 助教授 (50257185)

キーワードライフコース / 男性保育士 / 職業キャリア / ジェンダー
研究概要

本研究は、女性が圧倒的多数を占める保育士という職業を選択していった男性保育士を対象に、その職業キャリアならびに人生形成のプロセスをたどることにより、ライフコースの形成過程や転機、さらにはジェンダーで構築されている社会と個人との接点をさぐろうというものである。
今年度は、昨年度に東京都23区内の公立保育園の男性保育士を対象に調査したことを踏まえて、23区内の私立保育園に勤務している男性保育士を中心に調査を実施した。私立保育園在勤者の網羅的な名簿がないため、まずはすべての私立保育園に男性保育士の有無と調査への協力をたずねる郵送調査を実施した(回収率53.5%)。その結果を受けて、平成17年8月から9月にかけて郵送ならびに面接インタビュー調査を実施した。最終的には99名から回答をえて分析を行った。99名は平均年齢31.1歳、保育士になって7年前後の経験がある者が多かったが、40、50歳代の者も含めて幅広い年齢層の方々に話を伺うことができた。調査の成果は、年度末に第一次報告書にまとめ、対象者ならびに調査協力者に配布した。
調査では、1.保育士という職業選択、2.学校と職業のキャリア、3.現在の保育園での仕事の状況、4.生育キャリアと結婚経験、などをたずねた。えられたデータからライフコース形成に関するデータを作成し分析した結果、少数派であるがゆえにキャリア・パターンが確立されていないことを確認した。年齢層による分析からは、保育士という職業の捉え方の相違も示された。また、経済面で将来への不安を抱えているなど、公立園勤務者との相違がいくつか明らかになった。あわせて、公立園と私立園との間で人的交流があまりなく、人的資源の養成という点で問題点が示唆された。現在、引き続き分析を進めている。

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi