研究課題
1 目的生活科が全面実施されて12年が経過した今、生活科で育った子供たちに、どのような力が身に付いたかを、次に3点について明らかにしたい。○子供たちの中に残っている活動や体験について把握すること。○子供たち自身が、生活科の授業を通して、身に付けた力をどのように感じているかを明らかにすること。○子供たち自身の生活科に寄せる思いや願いを把握すること。2 内容平成15年度に全国8小学校の3年生・6年生、その小学校を卒業した中学校3年生・高等学校3年生世代合計2,544名のデータを収集し簡単な分析を行った。今年度は、年代別分析・地域別分析などを行った。また、日本生活科・総合的学習教育学会第13回全国大会(高知大会)全体会での研究発表及び学会誌「せいかつか&そうごう」第12号に寄稿し、研究を成果を広めた。3 結果○「心に残る生活科の活動」では、4つの世代別にベスト3とワースト3を取ってみた。学習指導要領の改訂や当時の社会の様子に伴い、変化がみられる。例えば、人とのかかわりや幼小連携の必要性から、当初はワーストに入っていた「幼児とのかかわり」が中位に上がったり、上位であった「収穫祭」が、O-157の影響で、上位から姿を消したりしている。○生活科に否定的な思いをもつ子の分析を行い、今後の指導の改善に役立てたいと考えたが、顕著な傾向は見出せなかった。○全国のデータを各地域のデータを比較検討することによって、その地域のよさや足りない点を明らかにすることができた。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (3件)
日本生活科・総合的学習教育学会学会誌「せいかつか&そうごう」 第12号
ページ: 100-109
愛知教育大学研究報告(教育科学編) 54号
ページ: 11-18
教育愛知(愛知県教育委員会) 第52巻第5号
ページ: 6-11