研究課題/領域番号 |
15580204
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
新沼 勝利 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (60078160)
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研究分担者 |
井形 雅代 東京農業大学, 国際食料情報学部, 講師 (10231127)
木原 高治 東京農業大学, 国際食料情報学部, 講師 (50234331)
永島 俊夫 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (70155927)
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キーワード | ベンチャービジネス / アグリベンチャー / 地ビール / 農産原料 / 地域経済 |
研究概要 |
平成15年度は地ビール企業の類型化を行うために地ビール企業(270社)にアンケート調査を行った。アンケート調査の内容は、企業設立年度、法律的企業形態、資本金、年間売上高、年間利益、株主数、主要株主、社員数等、製造地ビールのタイプと製造量、営業形態・地ビール企業の設立目的、プラントの導入、製造技術、使用原料と地場産原料、レストラン、出荷先、販売戦略等。このアンケートをもとに類型化のための指標の検討を行っている。 また、アンケート調査をベースに地ビール企業の実態調査(13社)を行った。北海道(3社)・新渇(2社)、九州(長崎、福岡、大分(3社))、四国(高知、香川、愛媛(3社))、沖縄2社、合計13社をサンプル的に実態調査した。実態調査では個別企業ごとに製造している主要な地ビールをサンプルとして成分を分析中である。 15年度の研究実績として、アンケート調査の類型化の指標が決まった段階で、類型化とその分析・結果とサンプル的な実態調査の整理を踏まえ、実証的・理論的に予備的考察を行う。 総体的に地ビール業界は酒税法等の規制緩和によって一時ブームを迎えたが、地域経済の低迷もあって近年、倒産や地ビール部門から撤退する企業がみられるなど、厳しい環境におかれている。その多くは初期投資とマーケティング戦略、立地(観光地)、製造および流通コストを含む経営管理に課題を抱えていることが推察される。また、地域経済との連携を促進するためには国産原料コストが国際的に高いこと。また酒税法が地場産原料利用型への展開を阻害しているようにも思われる。 こうした地ビール企業の実態を16年度に、さらに精査して理論的実証的にアグリベンチャーの理論化を行う。
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