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2003 年度 実績報告書

マルチエージェント・シミュレータによる社会秩序変動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15GS0102
研究機関東京大学

研究代表者

山影 進  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)

研究分担者 山本 和也  東京大学, 大学院・情報学環, 助手 (20334237)
原田 至郎  東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (10282708)
田中 明彦  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30163497)
服部 正太  構造計画研究所, 取締役社長(研究職)
井庭 崇  千葉商科大学, 政策情報学部, 助手 (40348371)
キーワード国際秩序 / 社会制度 / シミュレーション技法 / エージェント / 人工社会
研究概要

平成15年度は、初年度にあたるが、従来から共同研究を行ってきたこともあり、5月より原則として毎月1回の共同研究会を開催し、新しいマルチエージェント・シミュレータの開発とそれを応用した社会秩序変動の分析について議論を深めてきた。具体的な作業としては、次のようなことを実施した。
1.構造計画研究所が既に開発した既存のマルチエージェント・シミュレータ(KK-MAS)を批判的に使い込んで、本研究での新しいマルチエージェント・シミュレータの開発に対する要求を出した。駒場キャンパスと本郷キャンバスの両方で廉価なパソコンを6台ずつ購入し、学生などに実際にKK-MASを操作させた。なお、両キャンパスでカラーレーザプリンタを購入した。
2.JAVA版の新マルチエージェント・シミュレータの開発は、事務手続きの不慣れから契約に手間取ったが、開発作業そのものは構造計画研究所に委託して順調に進んだ。2月には、共同研究者と研究支援員とが構造計画研究所熊本研究所に出向いて、バージョン1の試作品を実際にテストした。完成品の納品も完了した。バージョン1は、基本的な動作しかしないので、今後は、これに追加すべき機能の検討と、構造計画研究所へのさらなる要求と開発の継続的委託が必要になる。
3.本研究のウェブサイトを代表者の山影の研究室のホームページに設置し、研究成果を始めとする情報発信を開始した。URLはhttp://citrus.c.u-tokyo.ac.jp/mas/である。
4.海外の研究動向を調査するため、インターネットを活用しての調査はいうまでもないが、世界各地に共同研究者や研究支援員を延べ9人派遣し、研究機関や研究集会で有益な情報を収集した。当初は6名の派遣を予定していたが、航空賃を節約して予定より多くの場所に派遣した。
5.ワーキングペーパーの刊行を開始し、KK-MASを用いた2編の研究論文を発表し、関係各方面に配布した。なお、ダウンロードも可能にした。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 山影 進: "グローバリズムとナショナリズムの狭間で 脆弱な東南アジア諸国の生き残り戦略としてのASEAN"外交フォーラム. 17・1. 23-29 (2004)

  • [文献書誌] 山影 進: "メコン河開発の紆余曲折--水系・流域・地域をめぐる国際関係"国際問題. 521. 51-71 (2003)

  • [文献書誌] 原田 至郎: "ITとデジタルデバイド"アジア新世紀8構想(青木保ほか編)岩波書店. 107-114 (2003)

  • [文献書誌] 山本 和也: "国際政治学のシミュレーション--歴史と展望"東洋文化研究所紀要. 144. 389-430 (2003)

  • [文献書誌] 井庭 崇: "Boxed Economy Foundation Model:社会・経済のエージェシトベースモデリングのためのフレームワーク"数理モデル化と応用. 44・14. 20-30 (2003)

  • [文献書誌] 井庭 崇: "社会・経済シミュレーションの基盤構築:複雑系と進化の理論に向けて"博士論文(慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科). (2003)

  • [文献書誌] 山影 進: "東アジア地域主義と日本外交"日本国際問題研究所. 251 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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