研究課題/領域番号 |
15GS0102
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
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研究分担者 |
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30163497)
原田 至郎 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (10282708)
井庭 崇 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (40348371)
服部 正太 構造計画研究所, 取締役社長(研究職)
清水 剛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00334300)
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キーワード | 国際秩序 / 社会制度 / シュミレーション技法 / エージェント / 人工社会 |
研究概要 |
平成16年度は本課題研究の第2年度にあたり、4月より原則として毎月1回の共同研究会を開催し、新しいマルチエージェント・シミュレータの開発とそれを応用した社会秩序変動の分析について議論を深めてきた。具体的は作業としては、次のようなことを実施した。 1.初年度に始めたJAVA版の新マルチエージェント・シミュレータの開発は、引き続き構造計画研究所に委託し、昨年度開発したバージョン1をプログラミング技法に詳しくない社会科学研究者が使いこなせるための追加機能を開発した。開発作業は、服部と原田が技術指導をし、学術研究支援員がフィールド・テストとデバッグ作業を行った。その成果は3月にバージョン2として完成した。今後は、シミュレータのさらなる改善をめざして、来年度からフィールド・テストのためにソフトを授業に用いるとともに、共同研究者以外の研究室にも試用を許可する予定である。 2.海外の研究動向調査および本課題研究成果の一部を発表するため、共同研究者と研究支援員を各1名派遣した。本来は延べ数人を派遣する予定だったが、学術研究支援員への給料支払いが予定より増加したため、旅費を計画より減額せざるを得なかった。なお、委任経理金による派遣に切り替えたりするなどの善後策を講じて、研究遂行には支障が出ないように努めた。 3.ワーキングペーパーの刊行に関しては、Windows版KK-MASを用いた1編の研究論文の他、本課題に密接に関連する分野の研究動向調査などを発表し、今年度は合計6本のワーキングペーパーを関係各方面に配布した。 4.本研究のウェブサイトを代表者の山影の研究室のホームページに設置し、研究成果を始めとする情報発信を開始した。URLはhttp://citrus.c.u-tokyo.ac.jp/mas/である。上記ワーキングペーパーのダウンロードもこのサイトで可能である。
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