研究課題/領域番号 |
15GS0103
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 正直 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70107499)
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研究分担者 |
岡崎 哲二 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90183029)
和田 一夫 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20121478)
武田 晴人 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20126113)
粕谷 誠 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (40211841)
谷本 雅之 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10197535)
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キーワード | 経済史 / 金融論 / 経営史 / 資本市場論 / 証券経済論 / 証券会社経営 / 株主 |
研究概要 |
本年度は、研究開始年度であったため、研究準備作業と関連資料の蒐集・整理・分析の開始、内部研究会とオープンセミナーの開催、第1回シンポジウムの開催(2004年1月31日)などが、主たる内容となった。まず研究関連資料の蒐集・整理に関しては、旧山一證券資料第1次分(ダンボール300箱)の整理と資料仮目録の作成、同第2次分の寄贈受入(ダンボール500箱)、証券処理調整協議会資料(昭和22年〜26年)目録の作成、復興金融金庫資料(日本政策投資銀行旧蔵)仮目録の作成、横浜正金銀行資料目録の作成とマイクロ化(ダンボール700箱)、元財務官津島寿一資料目録の作成とデジタル化などを行い、また、『日本全国諸会社役員録』(明治31年)をベースに、明治31年の株主名簿88社分、延べ人数24583人分の入力およびチェック、再修正作業、データベース化を行った。さらに、ソウル調査により、韓国証券市場関連資料の収集とヒアリングを行った。 セミナーは、東京株式取引所の歴史と機能(伊藤)、戦間期における銀行の有価証券投資(粕谷)、横浜正金銀行資料分析(武田)、日本銀行考査(日銀熊倉)、明治・大正期に於ける地方資産家の投資行動(谷本)、『日本全国諸会社役員録』をめぐって(和田)、戦前日本の株式市場(岡崎)などをテーマに、ほぼ月1回のペースで開催した。シンポジウムは、東京大学山上会館において、全国から約50名の研究者を集め、「戦前日本の投資家とコーポレート・ガバナンス」を論題に、阪大澤井、東大谷本、名古屋市大横山、東大大学院加藤4氏の報告として開催し、活発な討議を行った。 次年度は、これらの蒐集資料の整理とデータベース化をさらに進行させるとともに、これらの資料に基づく分析に入りたいと考えている。
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