研究課題/領域番号 |
15GS0103
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 正直 東京大学, 大学院経済学研究科, 教授 (70107499)
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研究分担者 |
武田 晴人 東京大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20126113)
和田 一夫 東京大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20121478)
岡崎 哲二 東京大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90183029)
粕谷 誠 東京大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (40211841)
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キーワード | 経済史 / 金融論 / 経営史 / 資本市場論 / 証券経済論 / 証券会社経営 / 株主 |
研究概要 |
本年度は、研究3年度の折り返し点であるため中間評価を受けた。評価の結果は、幸いにして、総体としては良好であったが、本プロジェクトの重点課題として作業進行中の、データベースや一次資料全体の一般公開(学術財産の共有化)の可能性、分担研究者相互の研究課題の有機的結合などに関し、若干の問題点も指摘された。そこで、本年度は、これら指摘された問題点の改善にも努めることとし、(1)国際的な資本市場研究とのリンケージをいっそう強めること、(2)資料整理のテンポを加速させ、データベース化作業とその分析を強化すること、の2点を、新たに課題として設定し直した。 まず、第一の点については、2006年1月に、Divorcing Ownership from Control? -New Perspectives on Stock Market History-というテーマの下に、Professor Ken Lipartito(Florida International University, USA), Professor Youssef Cassis (University of Geneva)、Professor Janette Rutterford (Open University, UK)を招聘して、Professor Leslie Hannna (University of Tokyo)、Professor Anton Braun (University of Tokyo)、Professor Keichi Kubota (Musashi University )、Professor Yoshiro Miwa (University of Tokyo)、Professor Junko Nishikawa(University of Dokkyo)などの報告・コメントを加え、20世紀という長期展望のなかでの、国際的な資本市場発達の比較経済史・比較経営史的検討を行った。また、2005年9月には、陳虹教授(中国社会科学院)を招いて、「東アジア債券市場の育成〜日本を中心として」のテーマのミニシンポを開催した。 第二の点については、旧山一證券資料第2次寄贈分(ダンボール500箱)の資料整理、目録作成の作業を、作業人員の増加を含めて加速させたが、残念ながら、本年度中の作業完了には至らなかった。次年度も、この完了を第一義的目標とするとともに、欧米資本市場との比較検討の深化を、国際コンファランスの開催も含め進行させる計画である。
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