研究課題/領域番号 |
15GS0103
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 正直 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70107499)
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研究分担者 |
武田 晴人 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20126113)
和田 一夫 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20121478)
岡崎 哲二 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90183029)
谷本 雅之 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10197535)
粕谷 誠 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40211841)
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キーワード | 経済史 / 金融論 / 経営史 / 資本市場論 / 証券経済論 / 証券会社経営 / 株主 |
研究概要 |
本年度は、本研究の最終年度であるため、中間評価の際に指摘された問題点(「成果の受け皿をどう構想して、広く公共的な利用に供される基礎資料をどう完成させるか、いまの段階からよく考えていただきたい」という指摘)の解決を目指し、当初の課題設定の達成を図った。すなわち、資料全体の整理を学術創成研究費で行い、資料の公開(マイクロ=DVD化など)については他の手段を考えるという方針を採ることにした。これにより、研究期間内には、何よりも第二次寄贈分のデータベース化を完成させることに注力することとし、2008年3月、20万項目以上に達するデータベース化をようやく完成させることができた。また、資料の公開に関しては、2007年に、極東書店より、「自らのリスクでマイクロ=DVD化を図る」という申し出を受け、学術創成研究費とは切り離して、資料公開を推進する目途がついた。 また、指摘されたもう一点、「基礎資料の収集・整理に大きな努力が要求されているため、先端的研究が有機的に行われているという印象は薄い」という点については、中間評価後、2006年1月、同年7月の2回、資本市場および資本市場史に関する国際コンファランスを国際的権威を一堂に集めて開催した。このコンファランスにより、従来、分断的に把握されていた欧米と日本の資本市場の構造と動態が、主として歴史的視点からではあるが、その相互連関も含めて立体的に把握できるようになり、今後の国際共同研究を推進する契機となった。
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