研究課題/領域番号 |
15H02852
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中田 晴彦 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60311875)
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研究分担者 |
岩田 久人 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (10271652)
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研究協力者 |
国末 達也 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (90380287)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 多環芳香族炭化水素(PAHs) / 大規模災害 / 重油汚染 / リスク評価 |
研究成果の概要 |
大規模な自然災害は被災地沿岸に有害な化学物質を流出させ、ヒトや生態系に甚大な二次被害をもたらす。本研究は東日本大震災をモデルケースにして、重油流出による水環境汚染の未来予測とリスク監視システムの構築を目的とした。その結果、重油中の有害成分の多環芳香族炭化水素類の環境半減期は2年未満であり、被災地沿岸の汚染は長期化しない可能性が示された。また、重油中には多くの未知成分が含有することや、重油の燃焼で新規物質が生成することがわかった。近い将来、日本は南海トラフを震源とする地震と津波で甚大な被害発生が予想されており、本研究により燃油流出時の汚染予測と減災対策に資する知見を得ることが出来た。
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自由記述の分野 |
環境化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模な自然災害は被災地沿岸に有害な化学物質を流出させ、ヒトや生態系に甚大な二次被害をもたらす。本研究は東日本大震災をモデルケースにして、重油流出による水環境汚染の未来予測とリスク監視システムの構築に資する結果を得た。近い将来、日本は南海トラフを震源とする地震と津波で甚大な油汚染が発生する可能性が高い。本研究を含め、来るべき大規模災害に備えた科学的知見を今のうちから収集・蓄積することは、市民や行政や化学汚染対策を考える上で重要かつ意義深いと考えられる。
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