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2018 年度 研究成果報告書

朱印船のアジア史的研究:16~17世紀、日本往来の「国書」と外交使節

研究課題

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研究課題/領域番号 15H03236
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関東京大学

研究代表者

松方 冬子  東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80251479)

研究分担者 蓮田 隆志  立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 准教授 (20512247)
橋本 雄  北海道大学, 文学研究科, 准教授 (50416559)
岡本 真  東京大学, 史料編纂所, 助教 (50634036)
彭 浩  大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (80779372)
高野 香子 (北川香子)  公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30565635)
研究協力者 川口 洋史  
木村 可奈子  
清水 有子  
原田 亜希子  
北川 香子  
西澤 美穂子  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード朱印船 / 外交 / 国書 / 通航証 / 東南アジア / 東アジア / tribute system / 勘合
研究成果の概要

主たる成果として、松方冬子編『国書がむすぶ外交』(東京大学出版会、2019年)を刊行し、前近代のユーラシアの全域にみられた「国書外交」とその周辺にあった通航証について明らかにした。おもな論点は、今までtributary system(華夷秩序・朝貢体制・東アジア国際秩序などと訳される)と呼ばれてきたものは、その実態からみるならば国書外交と呼べるものであること、国と国をつなぐ仲介者(商人や宗教者、国書の運び手となることが多い)の役割が重要であること、である。台湾の中央研究院で日明勘合底簿の手掛かりとなる史料を発見するなど、多くの実証的な新知見を明らかにした。

自由記述の分野

歴史学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、歴史学における西洋中心主義が批判され、また日本史・東洋史・西洋史の枠を超えた議論の構築と成果の国際発信(世界の学術への貢献)が求められている。しかし、人文学は多くの部分でその淵源を19世紀のヨーロッパにもち、西洋中心主義を超えるのは容易ではない。本研究では「国書」という「日本語」をキー概念に用いることにより、この問題を克服しようとした。前近代外交史を語るうえで不可欠だが、学術的に注目されたことのない「国書」についての、日本史と東南アジア史のオリジナルな実証研究を組み合わせることで、従来のグローバルヒストリーとは異なる形での世界史を描いた。

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公開日: 2020-03-30  

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