研究課題/領域番号 |
15H03253
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研究機関 | 公益財団法人東洋文庫 |
研究代表者 |
本庄 比佐子 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (50106639)
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研究分担者 |
内山 雅生 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30151905)
久保 亨 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (10143520)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 中国近現代史 / 中国近代経済史 |
研究実績の概要 |
1.国内における資料調査としては、前年度に引き続き、東洋文庫のほか国立国会図書館、東京大学東洋文化研究所、外務省外交史料館などで行ったほか、新たに一橋大学、早稲田大学でもおこなった。 2.前年度に予定されていて実施できなかった台南市立図書館における文献調査を行った。同図書館は、日本統治期の図書を約2万点所蔵しており、それらは台湾総督府文書ではなく、民間の出版物が多いことが分かった。日本の台湾認識を観るうえで有益な資料であろう。 3.本研究の対象の一、華南に関しては、その対岸にあった台湾総督府など諸機関の調査資料が多い点に鑑み、史料としての総督府文書について詳しい檜山幸夫氏(中京大学)から教唆を得た。 4.前年度に引き続き政治的経済的参考資料の検討に加え、社会文化関係の資料として都市案内、旅行記などの検討にも着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査・収集した資料の整理と電子媒体に記憶させる作業に着手し、研究分担者による資料全体への把握も容易になりつつある。なお、予定していた台湾からの来訪は次年度へ延期となったが、海外の関係諸機関との連携は進んでおり、研究計画は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
戦前戦中期における華中・華南地域に関する日本の調査資料を、政治・経済・社会文化および日中関係の側面から分析・整理する。そして、華北に関する研究成果も併せて、中国全土にわたる日本の調査研究の全容を明らかにする。その作業を通して、戦前戦中期の日本人が中国社会全体をどのように把握していたか、日本の「大陸経営」論も含め分析を進める。
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