研究課題
基盤研究(B)
本研究は,教科教育学研究のパラダイムの多様性を明らかにすることを目的とする。本目的を達成するために,世界22名の教科教育の研究者に対して,教育・研究観,社会的責任及びアイデンティティについて聞き取り調査を実施した。その結果,研究者が開発・実践に関与する程度は,以下の状況と個人の判断に依存することが明らかとなった。(a)教科指導の理念や方法の在り方をめぐる学術上の言説と現実の実践との間に乖離があるかどうか,(b)研究者は教師教育 や調査・研究,組織づくりなどを通して間接的に教育実践の変革を支援したいという目的意識があるか,(c)またそうする ことが自己の社会的責任として認知されているか。
教科教育学