グラフェンを基材にスプレーコーティングすることでグラフェンフレークが積み重なったグラフェン膜を形成し、塩水からの塩分除去や色素分離を85~96%の高除去率で行うことに成功した。従来予想されていたグラフェン面内の空孔だけではなく、グラフェン層間を分子がすり抜ける際に物質選択能を発揮していることが明らかになった。薬品酸化によりCSCNT 内外のエッジ部を同時に露出させることを試みた。比表面積を測定したところ、未処理のCSCNTの4倍程度にまで広がっていた。また、触媒能を確認するために水素発生能力を検討した。その結果、グラフェンやこれまでのCSCNT材料などよりも優れた特性が得られた。
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