本研究課題では,フェムト秒パルスレーザーを用いて,水中集光の光学システム系の構築により圧力波の生成を得ることができた.集光領域の大きさが数μmと微小領域であるため,圧力センサーで得られた信号のS/N比がよくなく,計測の回数で平均したところ,最大圧力は,集光部で0.2-0.3 MPaであることがわかった.この値は,これまでの代表者らの研究成果から,再生する組織細胞を破壊するより小さく,刺激するには十分であり,再生システムとして利用可能であることが示唆された.また,光学的条件によっては,プラズマ発光を伴う水素気泡の発生が認められたため,衝撃波発生とともに新たな課題となった.
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