本研究の目的は,カープローブデータの加速度を活用した道路路面の診断手法を構築することである.具体的には,カーナビゲーションシステムによって収集される走行・挙動履歴データのうち,車両横方向の加速度記録を用いて路面の平坦性が不良な区間を抽出する数理モデルを構築した.また,スマートフォン内蔵のMEMSセンサが取得する加速度を記録できるようなアプリを開発し,スマートフォンを用いた路面不良判定手法を提案した.研究成果の社会実装を目指し,福岡県直方市を対象として,日常業務中にスマートフォンで加速度を計測し路面不良区間を定期的に評価する取り組みに着手した.
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