研究課題/領域番号 |
15H04049
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
内山 雄介 神戸大学, 工学研究科, 教授 (80344315)
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研究協力者 |
McWilliams James C. カリフォルニア大学, ロサンゼルス校, 教授
Shchepetkin Alexander F. カリフォルニア大学, ロサンゼルス校, 研究員
Marchesiello Patric IRD-LEGOS
馬場 康之 京都大学, 防災研究所, 准教授
御手洗 哲司 沖縄科学技術大学院大学, 准教授
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 領域海洋循環モデル / 波-流れ相互作用 / サブメソスケール乱流 / 物質分散 / ネスティング |
研究成果の概要 |
本研究では,砕波帯・陸棚・外洋をシームレスに接続するマルチスケール統合型沿岸環境解析システムの決定版とも呼ぶべき海洋モデリング技術開発を行った.本システムは,地球規模環境シグナルを考慮しつつ,沿岸域における精緻な再解析・予報,海流,波浪,河川,潮汐,風応力等の浅海域海洋物理学に求められる全ての要素を包含した流動環境,およびそれに惹起される物質分散の統一的な動態解析などが可能な画期的なシステムである.
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自由記述の分野 |
海岸工学,海洋物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本システムは,高い性能要求に対して新技術開発を行いながら一つ一つクリアすることで,人間活動や地球環境問題に関連する沿岸域で生じる様々な複雑流体現象に適用された.それらの多くは開発された技術を盛り込むことによって初めて再現・解析可能となった事象である.本研究では,例えば,海岸侵食等に密接に関係する離岸流の3次元乱流構造解析,福島第一原発事故に伴う放射性核種の海洋分散,サブメソスケール乱流に伴う海洋表層混合過程と海洋生物生産性の関係,台風通過に伴う高潮を含む内湾・沿岸環境変化,沿岸-外洋相互作用による広域サンゴ幼生輸送過程の解明など,新規性・学術性の高い多くの研究成果をあげることに成功した.
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