日本の特発性非閉塞性無精子症患者の全遺伝子エクソンの変異解析(エクソーム解析)や、精巣におけるエピジェネティック制御(DNAメチル化およびヒストン修飾)パターン分析などの多面的オミックス解析から、種々のタイプの変異(新生突然変異、エピゲノム変異、遺伝的リスクSNPなど)が蓄積する遺伝子が存在しうることが明らかになり、「不妊症ホットスポット遺伝子」候補を見いだした。また、ゲノムワイド関連解析から、健常日本人男性の精子運動率の個人差に関わる遺伝要因としてERBB4 (erb-b2 receptor tyrosine kinase 4)遺伝子SNP (rs3791686)を新たに同定した。
|