研究課題/領域番号 |
15H04810
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鎌田 佳宏 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (30622609)
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研究分担者 |
真鍋 良幸 大阪大学, 理学研究科, 助教 (00632093)
三善 英知 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20322183)
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研究協力者 |
小野 正文
角田 圭雄
兵庫 秀幸
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | NAFLD/NASH / バイオマーカー / フコシル化ハプトグロビン / Mac-2 binding protein / Fut8 |
研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)病態進展にはフコシル化という糖鎖修飾の亢進が起こること、NAFLDバイオマーカーとしてフコシル化ハプトグロビンとフコシル化標的タンパク質であるMac-2 binding protein(Mac-2bp)が有用であることを肝生検で組織診断を行ったNAFLD患者510名、腹部エコーおよび問診、血液検査で診断した健診受診NAFLD症例2122名を対象にして明らかとした。 NAFLD病態進展に伴いコアフコースによる糖鎖修飾を担うFut8の発現が肝臓で上昇する。コアフコース特異的レクチンPhoSLの投与によってマウスNAFLD進展を抑制できることがわかった。
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自由記述の分野 |
消化器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NAFLD診断はこれまで確立した方法が肝生検による組織診断しかなかった。治療効果判定のために頻回に肝生検を行うことは困難であるため、非侵襲的に病態進展を評価する方法の開発が喫緊の課題となっている。本研究によって糖鎖バイオマーカーにより、血液を用いてNAFLD病態進展を評価することが可能となった。またマウスを用いた基礎的研究によってPhoSLというキノコから抽出したタンパク質がNAFLD病態進展を抑制することがわかった。PhoSLはコアフコースという糖鎖に結合するタンパク質である。本研究の成果は糖鎖を標的とした新しいヒトNAFLD治療法の開発につながるものと期待される。
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