• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

胎児臓器の成長・損傷・適応の解析:ストレスに対する過成熟反応の意義を解明する

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 15H04881
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関東北大学

研究代表者

松田 直  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (50361100)

研究分担者 齋藤 昌利  東北大学, 大学病院, 講師 (00451584)
北西 龍太  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20436116)
埴田 卓志  東北大学, 大学病院, 助教 (30400360)
渡邊 真平  東北大学, 大学病院, 助手 (70509413)
臼田 治夫  東北大学, 大学病院, 助手 (60722402)
秋山 志津子  東北大学, 大学病院, その他 (80466549)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード過成熟 / 子宮内炎症 / コルチゾル / ヒツジ / 動脈管 / CRH
研究成果の概要

子宮内炎症が胎仔のコルチゾル分泌能に与える影響を解析し,それが胎仔の脳,副腎皮質,動脈管壁の組織の成熟を促進させることをヒツジ胎仔を用いて検証した.対照群9例と炎症群11例のヒツジ胎仔にCRH負荷試験を実施した.CRH負荷に対するACTHの経時的変化は,対照群と炎症群に有意差を認めなかった.一方でコルチゾルの変化は炎症群の方が有意に強かった (p=0.016).動脈管組織の成熟度スコアを比較すると2群間に有意差はなかった.本研究では子宮内炎症は動脈管の成熟を促進させる因子であるとは示せなかった.今後は脳や副腎皮質を組織学的に検討し,一過性に成熟を促進する反応がみられるかを確認する.

自由記述の分野

胎児生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

新生児医療の進歩により,今日では極低出生体重児の合併症は組織損傷から成長障害へとその本態が移行してきていると言える.ストレス反応性のコルチゾルは胎児臓器組織の成熟を一過性に促進させるが,同時にその成長を抑制するため,長期的には臓器成長障害を誘導する危険性を有していることを本研究では検証した.今後の研究により,過度な成熟を適切に制御できれば極低出生体重児の合併症を減少させ,その長期予後を改善できる可能性がある.

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi